発達障害は、生まれつき脳の発達に違いがあることで現れる障害の総称で、「自閉症スペクトラム障害」「注意欠陥・多動性障害」「学習障害」の3つが代表的なものです。一人で複数の障害が見られる場合もあり、個人差が大きいことも特徴とされています。
例えば…
- 視線を合わせることができない
- 他人に関心がない、集団行動が苦手
- じっとしていられない、しゃべりすぎる
- 忘れ物が多い
- 計画性がなく、作業の段取りが困難
- 言葉がスムーズに発せられない
発達障害の主な分類
- 自閉症スペクトラム障害
(ASD) - 対人関係がうまくいかない、コミュニケーション障害、興味や行動の極端な偏りなどがある。
- 注意欠如・多動性障害
(ADHD) - 年齢に見合わない落ち着きの無さや、衝動的な行動などがある。気が散りやすく、整理整頓が苦手。
- 学習障害
(LD) - 一見してみると知的発達には問題無く見えるが、読む、書く、計算するなどの特定の事柄が著しく苦手。
当院の治療方針
生きづらさを感じている思春期・青年期やその後の世代の方の、
発達障害を背景とする抑うつや不安などの二次障害に寄り添い、サポートします。
発達障害の方は「なんだか周りの人とうまくいかない」「人生嫌なことばっかり」といった悩みを感じ、「生きづらさ」を感じることがあります。生活の中でつまずきの経験が続くと心理的な傷つきや不安や抑うつなどこころの不調を抱えるようになり、これを二次障害と呼びます。発達障害を背景とする二次障害症状の軽減のためには発達特性の理解が大切です。
また、ご本人様がより良い生活を送れるよう、社会資源の活用や苦手と向き合い自分らしく生きるための支援をいたします。