過労やストレスによって、心身のバランスを崩してしまう「こころの病」は、誰にでも起こりうる身近な病気の一つです。「うつ病」「統合失調症」「パニック障害」など、多種多様なタイプがあり、治療法や回復過程も様々です。早期発見・早期治療をすれば、軽症で済み回復も早まる可能性があるため、「もしかして」と感じたら早めに受診することが大切です。
症状の例
- 憂うつで気分が重い
- 疲れているのに眠れない
- イライラして落ち着かない
- 自分に価値が無いと感じる
- 感情のコントロールができない
- 辛い体験を突然思い出し動けなくなる
代表的な疾患
- うつ病
- 常に気分が激しく沈んだ状態になる。身体的には不眠や過眠、食欲や性欲の低下などが起こる。
- 統合失調症
- 考えや感情がまとまりにくくなる。仕事、対人関係、自己管理などの面が以前よりできなくなる。
- パニック障害
- 突然強いストレスを覚え、動悸、息切れ、めまいなどが起こり、強烈な恐怖感に襲われることがある。
当院の治療方針
多角的なアプローチで、一人ひとりに寄り添います。
当院では薬物治療や心理社会的治療の他にも、入院治療では社会適応力を高めるため、作業療法や生活療法など多種にわたるプログラムやレクリエーションを取り入れ、自立を図っています。
退院支援においては、服薬や金銭管理、社会体験などの生活技能や対人技能訓練、退院前訪問など、多職種と連携を取りながら、一人ひとりの状態に合わせて、多角的なアプローチを試み、回復の道筋を共に歩んでいきます。