
院長ブログ
院長の本棚番外編⑯
考える機械たち: 歴史、仕組み、倫理―そして、AIは意思をもつのか?
インガ・ストルムケ 著、羽根 由 翻訳 誠文堂新光社 刊
ノルウェー発のAIの平易な解説書です。著者のインガ・ストルムケはノルウェー科学技術大学コンピュータ・サイエンス科准教授、新進気鋭の研究者です。現在の研究テーマは「人工知能が何を学んでいるのかを知ること」で、ブラックボックスであり、かつ難題である、AIの思考過程(あるいは推論過程)を探っているそうです。本書では、AIの仕組みについて、歴史の流れを組み込みながら、わかりやすく解説しています。また、AIの弱点や倫理的な側面、法整備の重要性など、機能ばかりもてはやされて忘れられがちな大切な問題を丁寧に取り上げています。ChatGPTや、フェイク画像で話題になっている拡散モデルなどについても説明してくれています。AIのことを知りたい、でも難しいことはよく分からない、という方には、素晴らしい入門書となり、更に、重要な論点についてもあまさず解説してくれている良書です。