院長ブログ

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院長の本棚番外編⑰

現代日本の医療問題  星海社新書 330

木下 翔太郎 ()

日本医療の諸問題を概観するには絶好の一冊です。著者の木下翔太郎氏は1989年生まれで、医学部在学中に国家公務員総合職採用試験に合格し、卒業後初期研修を経ずに内閣府で高齢社会対策や子育て支援対策などに関わった後、初期研修を受け精神科を専攻し、現在、慶應義塾大学医学部ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座特任助教です。守備範囲は非常に多彩で、精神医学はもちろん、社会医学、デジタルヘルスなどの研究に従事し、ランセットやJMA、ネイチャーなどの著明雑誌に論考や論文が掲載されている新進気鋭の研究者です。

多彩な経験を拠り所として、広い視点に立って、日本の医療が抱える医師不足、医薬品不足、医療DX、医療費増大、美容医療(直美)、終末期医療、医学部受験の過熱等々について、情報の集約から鳥瞰・分析、更には将来への提言をまとめています。日本の医療には皆保険制度やフリーアクセスなどよい点も多々あるのですが、それらについてもバランスよく解説しています。医療に関心のある方にはぜひご一読をお勧めします。